ルチアーノ・サンドローネ(Luciano Sandrone)について
ピエモンテの材木業の家系に生まれたルチアーノ・サンドローネは、農業学校卒業後、ボルゴーニョやマルケージ・ディ・バローロなどバローロの名門ネゴシアンで長年経験を積んだ。ブルゴーニュへの訪問でテロワールとクリュの概念に開眼した彼は1977年、バローロ村の丘カンヌビの一画0.5haを購入。1985年より単一畑バローロを独立キュヴェとしてリリースし、バローロ・ボーイズの一人としてイタリアワインを世界的な舞台へ押し上げた立役者となった。1990年ヴィンテージはRobert Parker's Wine Advocate誌で100点を獲得し、バローロというアペラシオンの評価を世界規模で確立した。現在は27haを超える畑をバローロ、ランガ、ロエロに所有し、娘バルバラを中心とした家族経営のもと、ピュアな果実と品格あるタンニンを兼ね備えたスタイルを追求し続けている。
バローロ レ・ヴィーニェ 2020について
レ・ヴィーニェは、ランガとバローロの伝統である「複数の畑のネッビオーロをブレンドするという古来の職人芸」に対するサンドローネの解釈。自生酵母のみを使用し、各区画を最終アッサンブラージュまで別々に醸造するというスタイルで、この歴史的な慣習を継承している。テロワールの対角線を描くように厳選された複数の区画が、バローロの多様な個性を表現する。 Sandroneluciano
畑はバローロ村のヴィニャーネ、カスティリオーネ・ファッレットのヴィッレーロ、モンフォルテ・ダルバのレ・コステ・ディ・モンフォルテ(2019年ヴィンテージより追加)、ノヴェッロのメルリ、セッラルンガ・ダルバのバウダーナの5村5区画。それぞれ異なる土壌、標高、向きを持ち、バローロ地区を東西に貫く「完璧な対角線」を描いている。 Sandroneluciano初ヴィンテージは1990年。
自生酵母によるタンク内自然発酵後、500Lのフレンチオーク樽でマロラクティック発酵と熟成を実施。アレステ同様、ブドウの約20〜30%は全房発酵。マセラシオン期間は15日〜3週間で、果実の純粋さと精妙なタンニンを最大限に引き出すタイミングで早めにボトル詰め。 WINE DECODED
2020年ヴィンテージは、黒系果実、バラ、スミレが高く立ち上がるリフティングなアロマにコーラナッツとグラファイトのアクセント。口に含むと黒・赤果実の風味が広がり、熟したなめらかなタンニンと伸びやかでハイトーンなフィニッシュ。バランスと飲み心地の良さは驚異的だが、タンニンと構造の深みを丁寧に読み取ることができ、数十年にわたる熟成ポテンシャルを備えている。 Sandroneluciano
評価:Luca Gardini 99点 / James Suckling 96点 / Kerin O'Keefe 96点 / Robert Parker's Wine Advocate 95点 / Wine Spectator 95点