ダーマシーン(Damascene)について
「ダーマシーン(Damascene)」とは、使徒パウロのダマスカス回心になぞらえた「啓示の瞬間」を意味する言葉だ。2017年、ワインメーカーのジャン・スミットとワイン起業家のデイヴィッド・カールによって設立。ラステンバーグ、そして南アフリカ屈指の名醸造所であるブーケンハーツクルーフでの経験を経たスミットが、西ケープ州の稀有なテロワールを「テロワールそのものが語るワイン」として表現するために立ち上げたプロジェクトだ。年間4万km以上を走り回り、個性的な区画を発掘し続けるスミットが今働く45以上のサイトは、農家との長期契約によって守られている。哲学は「Less Cult, More Cultivation(カルトよりも、栽培を)」。
ダーマシーン ステレンボッシュ カベルネ・フラン 2020について
カベルネ・フランの果実はボテラリー(ボッテラリー・ヒルズ)の冷涼な東向き斜面から。2004年植えの区画で、標高260mの分解した花崗岩土壌に根を張る。低収量のため小粒のブドウが生まれ、低糖度でも深みのある凝縮感・構造・熟度を自然に達成する。醸造はスミットの哲学に忠実に、天然酵母による自然発酵ののち、1,000リットルのオーク樽(フードル)で11ヶ月熟成。清澄なし、フィルタリングなしでボトル詰め。
評価はVinous(ニール・マーティン)93点。「ボテラリーの東向き斜面を見事に体現した一本。鮮やかなフレッシュフェンネル、ブランブル、ブラックチェリー、枯れたスミレ、グラファイト。エネルギッシュで神経質なパレットはヨード、レッドカラント、タルトチェリー、クランベリーを重ね、鮮やかな酸と生命力に満ちる。木樽の影響を受けず純粋なタンニン構造は赤身がかった締まりのあるもので、精緻なドライフィニッシュへと続く。飲み頃:2023〜2038年」。