シャトー・デ・トゥール(Château des Tours)について
シャトー・デ・トゥールは、ローヌ渓谷南部の伝説的醸造家エマニュエル・レイノーが手がける家族のエステート。1880年からシャトー・ラヤスを所有するレイノー家が1935〜38年にかけてヴァクレラス近郊のサリアンに取得した。古い館の両脇にそびえる2棟の塔が「デ・トゥール(塔の)」の名の由来だ。エマニュエルは伯父ジャック・レイノーの急逝(1997年)を受けてシャトー・ラヤスとシャトー・フォンサレットも引き継ぎ、現在は3つのエステートを一体として管理している。
エマニュエルは根っからの農夫であり、40ヘクタールの農地ではぶどうのほかにオリーブ、穀物も育てる。全畑をオーガニックで管理し、馬耕・手摘みを徹底。他の生産者より遅い収穫時期まで待つことでオールドヴァイン・グルナッシュの完熟を追求する。醸造は全房発酵・天然酵母・地下のコンクリートタンクのみ。旧樽とタンクを組み合わせた熟成の後は、清澄・フィルタリングなしでボトル詰め。世界最高峰のシャトー・ラヤスと同じ哲学のもとで生まれるコート・デュ・ローヌとして、愛好家から別格の評価を得る。Jeb Dunnuckは「シャトー・ラヤスとの兄弟関係を感じさせる、フレッシュで優雅なワイン」と評している。
シャトー・デ・トゥール コート・デュ・ローヌ ルージュ 2016について
コート・デュ・ローヌ ルージュはグルナッシュ65%、サンソー15%、シラー20%のアサンブラージュ。エステート内のオールドヴァイン区画から産する果実を、全房のまま天然酵母で発酵させ、旧樽とタンクで熟成後、無清澄・無濾過でリリース。
2016年はローヌ南部にとって充実したヴィンテージ。豊かに熟した赤系果実とスパイスの表情豊かな香り、フレッシュな果実感、シルキーなタンニン、バランスと充実感を兼ね備えた肉感的でありながら消化性に優れた仕上がりとなっている。エステートでの数年間の瓶内熟成を経たのちにリリースされる本作は、さらなる熟成ポテンシャルも備える。