ボデガス・イ・ビニェドス・ラウル・ペレスについて
ラウル・ペレスはスペインで最も重要なワインメーカーのひとりとして世界的に評価されている。家族が300年以上ぶどうを育ててきたビエルソのバルトゥイジェ・デ・アバホ村に生まれ、1994年に22歳で家業に加わって以来、北西スペインの在来品種の復興を牽引してきた。2005年に独立して「ボデガス・イ・ビニェドス・ラウル・ペレス」を設立すると、ビエルソを世界地図に刻んだ筆頭格として即座に認められた。その後、リアス・バイシャス、リベイラ・サクラ、ティエラ・デ・レオンへと活動域を広げながらも、心と家はビエルソに置き続ける。ドイツ誌「デア・ファインシュメッカー」による2014年「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」、フランス誌「ベタンヌ+デソーヴ」による2015年「世界最高のワインメーカー」など受賞歴は多数。デカンター誌のMWペドロ・バジェステロスは「直感型醸造天才の典型」と記した。
ウルトレイア・サン・ジャック 2022について
「ウルトレイア(Ultreia)」とは、ビエルソを通るサンティアゴ巡礼路(カミーノ・デ・サンティアゴ)で巡礼者たちが互いに呼びかけ合う励ましの言葉。「さらに前へ」を意味する中世ラテン語で、「サン・ジャック」はフランス語でヤコブ(サンティアゴ)の意。ラウル・ペレス自身が「私が造るワインの中で、間違いなく最も重要な1本だ」と語る看板キュヴェだ。
2022年は温暖な年だったため、ラウルはビエルソ全域の自社区画・契約区画から冷涼なサイトを優先的に10か所選定。主にバルトゥイジェ産(全体の約80%、エル・バルとアイロラの区画を含む)のオールドヴァインから手摘みした果実を100%全房のまま発酵(ビルヘン・シクラ式の元ベガ・シシリア製古樽で醸造)。14か月間使用済みオーク樽とフードルで熟成後、軽くフィルタリングしてボトル詰め。ベースはメンシア(地場品種)に少量のバスタルド(トルソー)、ガルナッチャ・ティントレラ(アリカンテ・ブーシェ)、パロミノ、ドニャ・ブランカが混じるフィールドブレンド。
2022年のウルトレイア・サン・ジャックは温暖な年の過熟感を一切見せない、調和のとれた繊細なスタイル。ワイン・アドヴォケイトは93点を付与し、「フルーティーだが時間とともにフェンネルとハーブの複雑さが増す、ジューシーなテクスチャーと非常に細かいタンニン」と評した。ジェームス・サックリングは「ラズベリーとブラックベリーのフローラルで果実主体のノーズ、細かくしなやかなタンニン、繊細な余韻」とコメント。