長くワインを愛してこられた個人の方が、終活を機にコレクションを少しずつ手放されることになりました。その方のワインとの向き合い方も、ボトルの来歴もよく存じ上げています。大切にされてきたワインを次の方へお繋ぎしたいと思い、レクールで買い受けました。
ご理解いただける方のみご購入ください。
ドメーヌ・ド・ラ・グランジュ・デ・ペール
南仏ラングドック、アニアーヌ村。石灰岩が砕けた痩せた石だらけの丘に、ローラン・ヴァイエ氏が1989年に拓いたドメーヌです。トレヴァロンのエロワ・デュルバック氏、エルミタージュのジェラール・シャーヴ氏、ムルソーのジャン=フランソワ・コシュ=デュリ氏のもとで研鑽を積んだのち、祖父の農地を継ぎました。ときにダイナマイトで岩盤を砕きながら畑を開いたといわれます。
初ヴィンテージは1992年です。ロバート・パーカー氏の高評価をきっかけに、世界中の愛好家が割り当てを求める存在になりました。アペラシオンの規定に縛られず自らの信じるブドウを使うため、格付けは地酒扱いのヴァン・ド・ペイ(現IGP)のままです。それでもラングドックの頂点、フランスを代表するカルトワインのひとつと称されています。
赤はシラーとムールヴェードルを主体に、カベルネ・ソーヴィニヨンとクノワーズを加えたブレンドです。約12haの畑で収量はヘクタールあたり20〜25hlと極めて低く抑えられ、密度と長期熟成に耐える骨格を備えます。
ヴァイエ氏は2021年に57歳で逝去し、現在は弟のベルナール氏がドメーヌを守っています。今回の3本はいずれも、ローラン・ヴァイエ氏自身の手によるヴィンテージです。
各ヴィンテージ
・1998年:3本のなかで最も評価の高い年です。ジャンシス・ロビンソン氏は、甘草の香りをもつ非常に洗練された味わいで、今なお活力を保つと評しています。