オーベール(Aubert Wines)について
「私はナパ・ヴァレーで育ったが、ずっとソノマのカルトなシャルドネとピノ・ノワールを造りたいと思ってきた」——マーク・オーベールの言葉がすべてを物語る。1989年にヘレン・ターリーのもとピーター・マイケル・ワイナリーでキャリアをスタートし、28歳でヘッドワインメーカーに。その後コルギン、ブライアント・ファミリー、スローン、フートと、ナパを代表するカルトワイナリーを渡り歩き、カベルネ・ソーヴィニョンの名手として名声を確立した。しかし2000年、妻テレサとともに敢えてシャルドネとピノ・ノワールのみに特化した「オーベール・ワインズ」を設立。ソノマの単一畑を厳選し、ブルゴーニュの偉大さに感銘を受けた哲学——「テロワールを映し出す世界最高峰のワインを造る」——を実践する。初ヴィンテージから即座に批評家を驚嘆させ、ワイン・スペクテーターは「マーク・オーベールはカリフォルニアのシャルドネ生産者の中でも伝説的な存在。その緻密なぶどう畑の管理と忘れがたいワインによって、業界の基準を打ち立てている」と称賛。ロバート・パーカーも「何十年もの間、ボルドーで最も信頼でき、お値打ちのあるワインのひとつ」と絶賛し、今やカリフォルニア・シャルドネのカルト的アイコンとして世界中のコレクターから求められる存在となっている。天然酵母発酵、フレンチオーク熟成を核とし、年産量を極限まで抑えた単一畑シリーズは毎年世界の批評家から97〜100点を獲得し続ける。
シャルドネ・CIXエステート・ヴィンヤード 2013について
「CIX(シックス・ナイン=ローマ数字で109)」はマーク&テレサ・オーベールのローレン・エステートに隣接するソノマ・コーストの自社区画。白く粉っぽい海塩のようなテクスチャーを持つチョーキーな土壌は、隣のローレンのゴールドリッジ(黄金色の砂質)土壌とは対照的に際立ったミネラリティを醸し出す。植栽はムルソー=シャサーニュ産モンラッシェ・クローンの希少なプロプライエタリ・クローンのみ。マーク自身が「グラン・クリュ・シャルドネの最高の微妙さをすべて体現したワイン」と語る自信作だ。
夜間収穫・冷蔵トラックで果実の芳香を保持したうえで、樽内で一次・二次発酵ともに実施——この発酵プロセスはほぼ6ヶ月を要した。70%新樽+30%一年使用のフレンチオーク樽で10ヶ月熟成後、さらにタンクで4ヶ月澱とともに休ませてからボトル詰め。
マーク・オーベール自身のコメントは「繊細なアロマは土壌の影響が主導する。グリーンとベルガモットティー、新鮮に刈り取られた藁、濡れた岩石のトーン。パレットには広大なボリュームと強烈なリッチさとグラス。グリーンとレッドアップルジュース、レモンパウダー、ピーチブロッサムの繊細な果実のアロマが続く」。ロバート・パーカーは97点を付与し「モンラッシェ・クローンをゴールドリッジ土壌に植えたCIXエステートは、桃、アプリコット、カラメライズドアップル、シトラスブロッサム、濡れた石の豊富なアロマ。フルボディでパワフル、リッチかつ純粋で精密なスタイル。10年以上のエイジングポテンシャル」と評した。ジェームス・サックリング98点「オイスターシェルとマザーオブパール、ドライアップル。フルボディで非常に密度が高くパワフル。複雑。フィニッシュが溶けるように続く。エキサイティングな白」。ヴィノス96点。12年の瓶内熟成を経た現在、円熟の頂点にある。