アントワーヌ・ルプティ・ド・ラ・ビーニュ/ラ・ピエール・ロンドについて
パリのエコール・ポリテクニーク(グランゼコール)を1999年に卒業後、数年間パリでビジネスコンサルタントとして働いていたアントワーヌ・ルプティ・ド・ラ・ビーニュは、2004年に「情熱に従う」と決断し、ワインの世界へ転身した。農学(AgroParisTech)と醸造学の修士号、フランス国家醸造士資格を取得後、ビオディナミ農法のパイオニアとして名高いアルザスのツィント・ウンブレヒトで研鑽を積み、その後プリニー・モンラッシェの伝説的ドメーヌ、ドメーヌ・ルフレーヴに8年間在籍。アンヌ=クロード・ルフレーヴとともにビオディナミへの転換を牽引し、ルフレーヴ附属のワインスクール設立にも携わった。2015年のアンヌ=クロード急逝を機にドメーヌを離れ、2016年にコンサルティング会社「ラ・ピエール・ロンド」を設立。以来、ブルゴーニュを中心に国内外の多くの生産者をビオディナミへの転換で支援しながら、ビオディナミワインに関する書籍を日本語・英語・フランス語・中国語で出版。2021年に自身のワインを初リリースした。
「テロワールの表現を妨げないこと」が醸造哲学の全て。自社畑は持たず、有機またはビオディナミ農法を実践するパートナー生産者のみから厳選した果実を買い付けるネゴシアン・ヴィニフィカトゥールとして機能。天然酵母のみで発酵し、化学的な介入は一切行わない。熟成には350Lの大樽・新樽・ステンレスタンク・アンフォラを科学的な精密さで使い分け、ビオディナミカレンダーの「果実の日」に瓶詰め。WineHogは「これほど知的でありながら、同時に純粋に美味しいワインはブルゴーニュでも珍しい。テンションが自然なワインの一部となり、食事と楽しむ喜びに還元される」と評する。
ブルゴーニュ・コート・ドール・シャルドネ 2024について
サン・トーバンのガメイ村を見下ろす石灰岩の丘の急斜面の畑と、ムルソーの粘土質土壌のぶどうをアッサンブラージュした2024年ヴィンテージ。平均樹齢15年。350Lの大樽で発酵後、澱とともに大樽と新樽で12ヶ月熟成、さらにステンレスタンクで3ヶ月熟成。清澄をせず、ろ過を行い、ビオディナミカレンダーの果実の日に瓶詰め。フレッシュな柑橘と熟した黄色の果実に卓越したフローラルのアロマ。口に含むと心地よい酸が広がり、フィニッシュにはほのかなスパイスと繊細なミネラルが続く。