シャルトーニュ=タイユについて
ランスの北7kmに位置するメルフィ村でただひとりのRM(レコルタン・マニピュラン)生産者として活動するアレクサンドル・シャルトーニュ。その師はシャンパーニュの巨人アンセルム・セロス——「私のワインの父」とアレクサンドルは語る。2006年に家業へ戻り、セロスの哲学を吸収しながら独自のスタイルを確立。「テール・エ・ヴァン」の中心的な造り手として、ラファエル・ベレシェ、パスカル・アグラパールらと並ぶシャンパーニュ最高峰のグロワーに数えられる。
メルフィはマサン・ド・サン=ティエリの南斜面に広がる歴史ある産地。ローマ時代から栽培が続き、7世紀にはサン=ティエリ修道院の修道士たちが畑を拡大、9世紀にはシャンパーニュ最大の単一ぶどう産地として王室の食卓にまでワインが届けられた記録がある。チョーク(白亜)主体の土壌が際立ったミネラルとフレッシュネスをワインにもたらす。サント・アンヌはメルフィ村内の複数の区画と複数ヴィンテージのワインをブレンドして生まれるドメーヌの看板キュヴェ。オルデルヴィ・ピュールでの除梗後、ステンレスタンクと古樽の組み合わせで発酵・熟成。清澄・濾過なし。最終的なドサージュはサント・アンヌ自体のリキュールのみを使用する。
サンタンヌ NV(ベース2023年、デゴルジュマン2025年10月)について
ベース2023年のサンタンヌはシャルドネがより主導的な役割を担うボトリング。メルフィのチョーク土壌に植えられたシャルドネの比率が増加し、際立ったブリスクさとエネルギーを持つ仕上がりとなっている。アントニオ・ガッローニ(ヴィノス)は「テリフィック。シトラス、ホワイトペッパー、チョーク、フローラルのトップノートが精密に刻まれる。これほどブリスクなサント・アンヌは特別な1本だ。シュペルブ。ドサージュ2.5g/l」と評した。レモンゼスト、白胡椒、チョーク、ライムブロッサム、フレッシュアーモンドが弾けるアロマ。生き生きとした酸、ソルティーなミネラル、クリスプでリフレッシングなフィニッシュ。飲み頃:2025〜2032年。