ケイジ・ワイン(Cage Wine)/佐藤圭史について
渋谷神泉のワイン・ビストロを閉め、世界を旅し、AAバーデンホーストの当主アディに「ここでワインを造れよ」と言われてスワートランドへ。南アフリカ初の日本人ワイン醸造家として、プラッターズ・ワイン・ガイド2年連続4つ星を受賞。
ケイジ メソッド・アンセストラル 373 2022について
「メソッド・アンセストラル」とは、シャンパーニュ方式より古い伝統的な瓶内発酵法——一次発酵が完全に終わる前にボトル詰めし、残存する天然の糖分と酵母のみで瓶内発酵を完結させる、いわゆるペティアン・ナチュレル(ペットナット)の製法だ。二次発酵のために糖分や酵母を添加しないため、ぶどう本来の個性がそのまま泡となって現れる。
ケイジのメソッド・アンセストラルは2021年に始まった試みで、本作は初めてのブレンド品種によるペットナット・ファーストヴィンテージ。フラッグシップのグルナッシュ・ノワールと同じ畑を含むスワートランドの果実——グルナッシュ・ノワール、コロンバール、クレレット・ブランシュ、3つの品種を天然酵母で醸造した。
キュヴェ名の「373」には佐藤氏の思いが込められている。最初の「3」は3つの品種、「7」は佐藤氏にとって大切な7人、そして最後の「3」はケイジ・ワインの3つ目のキュヴェであることを意味する。数字の羅列ではなく、このワインを取り巻く人と物語の地図だ。
佐藤氏自身のテイスティングコメントは次のように記されている——「香りは、優しい南国の果実、イチゴや木イチゴを連想する。清涼感ある程よいハーブのニュアンスもいい。口に含めば、ハーブなどのスパイスのタッチに続き、果実味が口に広がる。しっかりとドライであるため豊かで多層的な口当たり、締まった酸が楽しめ、スパークリングワインならではの心地よいビターなフィニッシュがある」。
写真は2026年5月22日にレクールでワイン会をした時のもの。
左が佐藤圭史氏
