ケイジ・ワイン(Cage Wine)/佐藤圭史について
東京・渋谷神泉の地で7年間ワイン・ビストロを経営し、シェフ兼ソムリエとして腕を磨いた佐藤圭史氏は、ある日すべてを手放し、ワインの銘醸地を巡る旅に出た。ギリシア、クロアチア、イタリア、オーストリア、スイスを経てシャンパーニュ、ブルゴーニュ……。その途上、南アフリカの「クレイヴン・ワインズ」と「AAバーデンホースト」のワインを口にした瞬間の衝撃が忘れられず、行き着いたのはケープタウンの地だった。
「ここでワインを造れよ」——南アフリカを牽引するAAバーデンホーストの当主アディ・バーデンホーストにそう言われたことが、ケイジ・ワインの始まりだ。スワートランドのカルムースフォンテイン農場で、アディに師事しながら畑とセラーを学び、ケイジ・ワインのファーストヴィンテージを仕込んだ。南アフリカ初の日本人ワインメーカーとなった佐藤氏は、2020年ヴィンテージが南アフリカの権威ある格付け本「プラッターズ・ワイン・ガイド2022」に初掲載。2021年ヴィンテージは同誌で4つ星を獲得、そして2022年ヴィンテージも2年連続で4つ星を獲得するまでに至った。2023年10月には株式会社ケイジ・ワインを設立し、南アフリカと日本を結ぶワインプロジェクトとして本格始動している。ラベルは、佐藤氏が南アフリカへ旅立つと決めた時に当時4歳だった愛娘が白ワインをイメージして描いた絵——手仕事の温かさがエチケットにも宿っている。
ケイジ シュナン・ブラン 2022について
スワートランドのオールドヴァイン・シュナン・ブランを、AAバーデンホーストの哲学に従い最小介入で醸造した白ワイン。2020年ヴィンテージからフラッグシップとして位置づけられる本作の2022年は、2021年と比べてエキゾチックさに加えて香りに華やかさが増し、洋梨やカリンのような清涼感、ふくよかながらしっとりしたテクスチャー、フルーツの凝縮感が美しいバランスをなす。口当たりで感じる引き締まった液体感は、快活な酸の証。「プラッターズ・ワイン・ガイド」2年連続4つ星受賞。
写真は2026年5月22日にレクールでワイン会をした時のもの。
左が佐藤圭史氏
