ドメーヌ・メオ・カミュゼについて
ヴォーヌ・ロマネの中心に構える14ヘクタールのドメーヌ・メオ・カミュゼは、コート・ドールで最も崇高なポートフォリオを持つ造り手のひとつだ。グラン・クリュ6つ(リシュブール、クロ・ド・ヴージョ、コルトン、エシェゾー、コルトン・シャルルマーニュ、ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥ)とプルミエ・クリュ10を擁するこのドメーヌの歴史を語るには、アンリ・ジャイエの名を外すことはできない。カミュゼ家の所有畑を数十年にわたってメタイヤージュ(収穫折半)で耕作してきたジャイエは、1985年に新世代の当主となったジャン=ニコラ・メオに醸造の指導を行い、ジャイエ哲学の実質的な継承者としてのドメーヌのDNAを確立した。
現在はジャン=ニコラが指揮を執り、「果実の純粋さとバランス」を中心に据えながら、一貫してフィネスと凝縮感を両立させるスタイルを守り続ける。醸造は全房比率をコントロールしながら天然酵母発酵、丁寧な足踏みと澱引きを組み合わせ、区画の格に応じた新樽比率で熟成。米国インポーターはカーミット・リンチが長年担い、世界中の愛好家からの需要は常に供給を上回る。
ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・ショウム 2016について
「レ・ショウム(Les Chaumes)」はヴォーヌ・ロマネ南端の斜面に位置するプルミエ・クリュ。「ラ・ターシュ」と「レ・マルコンソール」の山裾に広がり、粘土質がやや深く水はけに優れた約1.6ヘクタール(メオ所有分)の東向き区画だ。植栽は1950年代後半と1970年代の2区画で構成され、樹齢の高い区画が実はより生産量が多く大きめの果粒となる一方、若い区画はより小粒で凝縮感の高い果実をもたらす。「ラ・ターシュ」や「クロ・パラントゥ」ほどの威圧感はないが、ヴォーヌ・ロマネらしいフィネスと魅惑的な親しみやすさが共存する、愛好家を素直に喜ばせるキュヴェとしてドメーヌでも大切にされている。
2016年ブルゴーニュは春の霜や雹による収量減に苦しみながらも、夏の好天で果実の凝縮感と酸のバランスに優れた傑出したヴィンテージ。メオのレ・ショウム2016はカシス、ブラックチェリー、煙、スパイシーな新樽のアロマから始まる。パレットはスムースで開放的でありながら稀有な凝縮感とテンションを併せ持ち、ウィリアム・ケリーは「20年かけて美しく進化するはずの、メオとしてこのキュヴェの最良の表現」と評した。