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ルシアン・ル・モワンヌ ヴォルネイ プルミエ・クリュ レ・カイユレ 2010

ルシアン・ル・モワンヌ ヴォルネイ プルミエ・クリュ レ・カイユレ 2010
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ルシアン・ル・モワンヌについて

「ルシアン(Lucien)」は「光」、「ル・モワンヌ(Le Moine)」は「修道士」を意味するフランス語だ。このマイクロ・ネゴシアンの名は、創業者ムニール・サウマの半生に由来する。レバノン出身のムニールは1980年代、エルサレム近郊のトラピスト修道院で7年間を過ごし、叔父である修道院長のもとでワイン造りを学んだ。その後モンペリエで醸造学を修め、カリフォルニアとフランスで研鑽を積んだのち、妻のロテム・ブラキンとともに1999年にボーヌにセラーを開設した。

ルシアン・ル・モワンヌはブルゴーニュのなかでも最小規模のネゴシアンのひとつ。最大100樽という厳格な上限を設け、夫妻ふたりだけで全作業を行う。畑は自社所有せず、コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌの名高いプルミエ・クリュ・グラン・クリュ生産者から毎年厳選した果実を買い付ける。1区画あたり1〜2樽という超少量生産により、全体で年間300〜900本のみのキュヴェが並ぶ。醸造哲学は「しないことの哲学(la politique du 'je ne fais pas')」。発酵後のワインをセラーに迎え、18〜24ヶ月の長期シュール・リー熟成、100%新樽(ジュピーユの森産細目木のカスタムバリック)、清澄なし・濾過なしで仕上げる。「多くの人が『何かをする』と言う。私たちの目標は可能な限りクラシックであること——足し算も引き算もしない」とムニールは語る。ステファン・タンツァー、アントニオ・ガッローニらから一貫して高評価を受け、コレクターから熱烈に求められるカルト的存在だ。

ヴォルネイ プルミエ・クリュ レ・カイユレ 2010について

「レ・カイユレ(Les Caillerets)」はヴォルネイ最高格のプルミエ・クリュであり、長らく「グラン・クリュに最も近いプルミエ・クリュ」と称されてきた。コート・ド・ボーヌ中腹の石灰岩質土壌、東向きの絶好の斜面。ヴォルネイらしい繊細なフローラルの香りとエレガントな骨格、そして力強さを兼ね備えたテロワールの典型とされる。

2010年ブルゴーニュは生育期の苦難(霜・天候不順)を乗り越えた後、9月の好天に恵まれた偉大なヴィンテージ。高い酸と際立った凝縮感が共存し、21世紀のブルゴーニュ屈指の長期熟成型として広く評価されている。ルシアン・ル・モワンヌの2010年カイユレについてアントニオ・ガッローニ(ヴィノス)は「完璧そのものの一本。赤系果実、砕いた岩石、フラワーが見事に織り合わさる。エレガントで洗練された気品あるファブリック。アロマとフレーバーが楽々とビルドアップし、巨大でインテンスな余韻へと続く。圧倒的なフィネス」と評した。