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ギヨーム・エス ラルジリエ

ギヨーム・エス ラルジリエ
ギヨーム・エス ラルジリエ
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シャンパーニュ・ギヨーム・エス(Guillaume S.)について

 

「G」の1文字がシャンパーニュ界で何を意味するか——知る人は即座に理解する。ギヨーム・セロスはシャンパーニュ最大の革命家、ドメーヌ・ジャック・セロスの当主アンセルム・セロスの息子だ。父アンセルムはブルゴーニュに学び、1980年代に「偉大なシャンパーニュはまず偉大なワインでなければならない」という当時は異端だった哲学を掲げ、テロワール表現・有機農法・樽醸造・ソレラシステムを次々と導入。以来50年、アンセルムはフランスで最も影響力を持つワインメーカーのひとりとして君臨し、無数のグロワーが彼の背中を追い続けている。

 

その息子ギヨームが独自のプロジェクトとして手がけたのが「ラルジリエ」だ。父の哲学を受け継ぎながら独自の感性で磨いたワインは、父のジャック・セロスに通じるエネルギーと複雑さを持ちながら、オーブという別の土地の個性を映し出す。現在はジャック・セロスのドメーヌに集中するためラルジリエの生産は終了を決定。このボトルはその貴重なキュヴェの記録だ。

 

ラルジリエ NVについて

 

オーブ地方ヴィル・シュール・アルスに位置するジェローム・コエッサンスが単独所有する3.5ヘクタールの区画『ラルジリエ』

栽培者はギヨームの友人ジェローム・コエッサンスで、シャブリと同じキメリジアン(キンメリジャン)粘土石灰質土壌に約50年前に植えられたピノ・ノワールから果実を調達。

ギヨーム自身が収穫に立ち会い、かつてのジャック・セロスのセラー(アヴィズ)で醸造を行う。裏ラベルには「CULTIVÉ PAR Jérome Coessens/VINIFIÉ PAR Guillaume Selosse」と栽培者と醸造者を明確に分けて表記——このワインの透明性と誠実さを物語るデザインだ。

228Lの小樽で一次発酵後、2年間の樽熟成、その後ステンレスタンクに移してリザーヴワイン(300L)とともに澱熟成。合計3年のエルヴァージュを経てティラージュ、さらに瓶内熟成2年半後にデゴルジュマン。新樽不使用、ドサージュは0.7g/L(本ロット)というほぼゼロドサージュの極辛口仕様だ。

 

ジャック・セロスのワインと同様のエネルギーと凝縮感を持ちながら、チャーミングな果実味が際立つのがラルジリエの個性。熟した桃、洋ナシ、トーストしたナッツ、白い花、ドライフルーツの複雑なアロマ。フルボディでありながら彫刻的な精度を持ち、タンジーな酸とソルティーな長いフィニッシュへと続く。アントニオ・ガッローニ(ヴィノス)は「ドライドレッドチェリー、ミント、ドライフラワー、セージが繊細に重なり合う、クリスタリンなフィニッシュが印象的な1本。ギヨーム・セロスがジャック・セロスのドメーヌに集中するためラルジリエの生産は終了——これがファイナルリリースとなる」とコメント。ラベル中央に描かれた縦線のグラフィックはぶどうの根がキメリジアンの土壌層を深く貫く様子を表現したもの。濃いアンバー色の特別仕様ボトルとともに、このキュヴェの唯一無二の存在感を物語っている。年間生産量わずか3,600本、今後二度と生産されない幻のキュヴェだ。