
グレネリー
📍 基本情報
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所在地:南アフリカ/ステレンボッシュ(Stellenbosch)地区、シモンズバーグ山脈東側
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創業年:2003年
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創業者:メイ・エレーヌ・ドゥ・ランクザン夫人(元シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド オーナー)
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醸造家:ルーク・オークス(Luke O’Cuinneagain)
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コンサルタント:アディ・バーデンホースト(Adi Badenhorst)
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栽培・醸造の特徴:涼しい斜面、重力式醸造設備、天然発酵、低SO₂
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スタイル:フランス的ニュアンスを持つクラシックな南アフリカワイン
🏰 ストーリー
ボルドーの名門が見出した新天地
2003年、フランス・ボルドーの格付け2級シャトー「ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」の元オーナー、メイ・エレーヌ・ドゥ・ランクザン夫人は、南アフリカ・ステレンボッシュの地で新たな挑戦を始めました。
きっかけは1988年の訪問。
この地のワインの品質と無限の可能性に魅せられた夫人は、2003年からグレネリーへの投資を開始します。
フランスから南アフリカへ──情熱の移転
2005年には初の実験的ケープブレンド(ヴィンテージ2003)を発表。
2007年、ついにフランスのシャトーを手放し、全精力を南アフリカでの生産に注ぎます。
その年、新醸造家ルーク・オークスが加入。彼はフランスのシャトー・フューザル(グラーヴ)、シャトー・アンジェリュス(サンテミリオン)、さらにアルザス、カリフォルニア、南アのラステンバーグなど、世界各地の名門で経験を積んだ実力者です。
2009年からは、スワートランドの雄「バデンホースト」のオーナー兼醸造家、アディ・バーデンホーストがコンサルタントとして加わり、ワイナリーの品質はさらに磨き上げられました。
涼しい斜面が育むエレガンス
グレネリーは、ステレンボッシュのシモンズバーグ山脈東側の涼しい斜面に位置します。
葡萄は重力式の醸造設備で丁寧に処理され、全て天然発酵。酸化防止剤も最小限に抑え、葡萄本来のエネルギーと透明感を引き出しています。
南アフリカに宿るフランスの魂
南アフリカの陽光と土壌に、フランスのクラシックな醸造哲学を融合させたワインは、洗練された酸としなやかなタンニン、長い余韻を持ちます。
「南アフリカにいながら、グラスの中にフランスを感じる」
グレネリーのワインは、その言葉を体現する存在です。
🍷 店主メモ
「ボルドーのエレガンスと南アフリカの力強さが見事に融合したワインです。
赤は複雑でしなやか、白は瑞々しく緻密。食事との相性は幅広く、特に牛肉やラム、バターソースの魚料理にもおすすめです。」
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