
オート ガブリエール
📍 基本情報
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所在地:南アフリカ/フランシュック(Franschhoek)地区
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創業年:1982年
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創業者:フォン・アルニム家(設立者の遺産:ピエール・ジョルダン)
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セラーマスター:タクアン・フォン・アルニム(Takuan von Arnim)
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主要品種:シャルドネ、ピノ・ノワール
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生産スタイル:スティルワイン、スパークリング(MCC/キャップ・クラシック)
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テロワールの4要素:「太陽・土壌・ブドウ畑・人」
🏰 ストーリー
フランスの遺産を受け継ぐワイナリー
ヨーロッパの宗教改革の影響で、フランスの新教徒ユグノー派の家族であったピエール・ジョルダンは、南アフリカ・フランシュックへと移住しました。
この地にフランス人が多く住むようになった1964年、彼は土地を購入し苗木を植樹。
1982年、フォン・アルニム家がこの美しい村に魅了されてワイナリーを取得。ピエール・ジョルダンの精神を受け継ぎ、フランシュックのコミュニティと共に発展しながら、土地の個性=テロワールをワインに表現することを大切にしています。
MCCの先駆者
家族の代表、アヒム・フォン・アルニムは南アフリカにおけるキャップ・クラシック(MCC)製造の先駆者の一人。
彼の革新的なアプローチと挑戦精神は、南アフリカのスパークリングワインの地位を高めました。
現在は第2世代となるタクアン・フォン・アルニムがセラーマスターを務め、遺産と誠実さ、革新の精神に敬意を払いながら新たな成長を続けています。
「太陽、土壌、ブドウ畑、人」で表現するテロワール
オート・ガブリエールは、フランシュック渓谷のユニークな環境を4つの要素で表現しています。
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太陽:三方を山に囲まれた畑は日照時間が少なく冷涼。ゆっくりとした成熟により果実味と香りが凝縮。
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土壌:シャルドネ、ピノ・ノワールに適した風化したテーブルマウンテン砂岩由来の沖積土壌と粘土土壌。
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ブドウ畑:東西の斜面を所有し、西向き斜面にはピノ・ノワールを植栽。
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人:セラーマスター・タクアンと醸造家ティム・フックの情熱が、収穫した葡萄を芸術的なワインへと昇華させる。
スタイルと哲学
シャルドネとピノ・ノワール、そしてそれらを用いたスパークリング(MCC)に特化し、畑と人の個性をダイレクトに表現するのが特徴です。
冷涼な気候由来のクリアな酸、しなやかなテクスチャー、そして長い余韻が、オート・ガブリエールのワインを唯一無二の存在にしています。
🍷 店主メモ
「冷涼なフランシュックならではの透明感と、シャルドネやピノ・ノワールの美しい骨格が魅力です。
MCCは、南アフリカスパークリングの歴史を語る上で欠かせない存在。
食事と合わせても、アペリティフとしても、特別な瞬間を演出してくれます。
📷 ギャラリー
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