ベルターニ社の最高傑作であるアマローネ
ファーストヴィンテージは1959年です。「長い陰干し」、「ゆっくりとしたアルコール発酵」、「最低6年の樽熟成」を経て造り上げられました。長い熟成から醸し出された重厚な味わいと、果実の芳醇な香りが感じられるエレガントなワインです。ヴァルポリチェッラ・クラッシコ地区の最高の畑、ヴィッラ・ノーヴァレで栽培されました。畑は石灰質土壌で、エレガントで長熟タイプのワインを造るためのブドウ栽培に理想的な土壌です。コルヴィーナ・ヴェロネーゼとロンディネッラはグイヨー仕立てで栽培されています。この仕立てにより、ブドウはバランスよく、ストレスなく成長することができます。
D.O.C.G.(D.O.P.)規定の3倍以上の年月をかけて大事に熟成された逸品
9月第2週、完熟した健全な最高のブドウ果を、やや酸度が残る皮が厚い状態で丁寧に手摘みで収穫します。屋根裏部屋のスノコの上で約4ヶ月間、完全に自然な工程のみで陰干しを行います。この間、不良果実は随時間引いていきます。 翌年1月中旬にマセラシオン・アルコール発酵を約40日かけて行い、その結果、高いアルコール度数とともにグリセリンが生成されます。これは、ワインにエレガントさとまろやかさを与えます。その後、スラヴォニア産オーク樽(60~80hl)で6年以上、瓶内で12ヶ月以上の時間をかけて熟成させていきます。アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラD.O.C.G.(D.O.P.)の規定では最低2年の熟成が必要ですが、ベルターニ社のアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコは3倍以上の時間をかけて熟成させています。
このワインの瓶詰め時期はなんと1985年10月。
1967年は最高ヴィンテージの一つと言われております。
この年は、春は雨がち、夏は高温・乾燥していて高品質なブドウが育ちました。
色調は、オレンジ色の反射光を持った濃いガーネット色。ドライプラム、ヘーゼルナッツ、黒トリュフ、クルミやチョコレートを思わせる豊潤な香りが感じられます。凝縮感のある香りは、徐々に変化し、広がっていきます。
<BERTANI>
ベルターニ社は、イタリアでピエモンテ州、トスカーナ州と並ぶワインの銘醸地ヴェネト州の中心ともいえるヴェローナの地で高品質ワインを造り続けています。後にその功績によってカヴァリエーレ(=ナイト)の称号を与えられるベルターニ兄弟によって1857年ヴェローナ初のワイナリーとして設立されました。ベルターニ兄弟は当時すでにイタリア国内だけでなく「世界で」認められるワインを目指した先駆的な人物です。
ベルターニ社の最高傑作、アマローネ・クラッシコは、極めて長命なワインとして高い評価を受けており、ベルターニ社は、歴史・伝統や進取の精神を今も受け継ぎながらも常に新しいワインを創造し続け、創業者の願い通り世界中で高い評価を受けています。